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外資系金融機関の給料!「投資銀行入社三年目の社員は、幾らもらっているか?」は日本において正しいか?

投稿日:2014年10月13日 更新日:

投資銀行入社3年目の社員は幾らもらっているか、は正しいか

先日、Facebookでこういった記事が流れてきた。
投資銀行に入社して3年目の若手社員はいくらもらっているのか。

こちらの記事によると、ロンドンにおいて、フロントオフィスで、という2点のお断りがある上で、そこでは1年目と3年目の給与について書いてあったので、これについて検証してみたい。
まずは記事を確認。

投資銀行に入社して三年目の若手社員は、大体、幾らくらい貰っているのでしょうか。
就活関係サイトの持ち株会社、ダイス・ホールディングス(ティッカーシンボル:DHX)のサイトのひとつ、イー・フィナンシャル・キャリアーズによると、投資銀行入社一年目の社員の基本給は平均して785万円、ボーナスは384万円なのだそうです。(但しこれはいわゆるフロント・オフィスとよばれる、営業部、トレーディング部、調査部、法人部に配属された新人の平均。管理部門などは含みません。また勤務地はロンドンです
しかし入社三年目になると、配属部署によってかなり報酬に差が出てくるとヘッドハンティング会社、ジ・オプションズ・グループは指摘しています。
下はいわゆる「アソシエート」レベルの社員の典型的な報酬です。調査地域はグローバルです。なお基本給とボーナスの原典データはレンジで示されていますが、ここでは単純にそれぞれの中値を採りました。
出所:Market Hack

出所:http://markethack.net/archives/51940031.html

1年目の給与水準:785+384=1169万円は正しいか

まず1年目。
1年目は785万円の基本給(ベースサラリー)と、384万円のボーナス(インセンティブ)。
これによると、ボーナスは半年分だということ。正直、ボーナスに関しては年によって(業績によって)大きく変わるので、多い少ないが言いづらいですが、年1回のボーナスで半年分なので、年2回と考えれば、1回あたり3ヶ月分ということですね。
一流のボーナス多めの企業でこんなもんでしょうか?商社などは1年で1年分のボーナスというので、そういった超一流に比べると少ない感じでしょう。

基本給は結構開示があるかと思うのだけれど、日本では650-900万円程度でしょうか。
外資コンサルは院卒を考慮しますが、投資銀行ではそんなに考慮されなかったような気がします。
が、場合によってはMBA卒だと高いスタートにしてもらえるケースもあるかも。

ボーナスに関しては、個人的には1年目は会社の業績が良くなかったので、ここまでもらえなかったような気がします。
それでも300万円程度はもらったような気がする。

3年目の給与水準は正しいか

さて、今回の記事では特に3年目の給与にフォーカスが当てられている。
しかし、通常は3年目までは最初のステップであるビジネスアナリストをやることになり、そこまでの成果に伴い、アソシエイトへの昇進があるかないか、という話になってくる。
そういう意味では3年目というのは、UP or OUTが決まる微妙な年であり、給与差のでやすい年である。
ちなみに、僕が3年目の時には同期と額面500万円以上の差があった。

ちなみに、UP or OUTとは「アップ=仕事が出来るものは昇進し、アウト=仕事が出来ないものはクビになる」。そういった業界のルールみたいなものである。


そして肝心のこのグラフだが、1,000-1,500万円の基本給に、ボーナスが半年分~1年分という水準。こちらに関しては、それなりにいい線いってると思う。実際、僕もこのあたりの金額をもらっていたのだから。
ちなみに、2,000万円近い金額になると、税金対策もあって、一部がストック・オプションになり、必ずしも現金でこの金額がもらえるわけではない。

ここで触れられていないミドル~バックオフィスの給与水準はどうなっているのか

こういった記事で注目されるのは水準が異様に高いフロントオフィスばかりで、ミドルオフィスやバックオフィスについては触れられないことが多い。
そのため、合コンに来る女性でも、まだまだ外資系合コン初心者の女性は、給与狙いのはずが、バックオフィスに引っかかってしまったりするのである。

と、少し話はそれたが、、オペレーションなどの管理部門についてだが、
・ベースサラリーがメイン
・出世(肩書の上昇)に時間が掛かるので、ベースサラリーも上がりにくい
・もらえても少しのボーナス(100万円程度)
というのが一般的である。

ここ最近の給与体系に変更が見られつつある
ただし、最近では投資銀行の行き過ぎた高給に対する一般市民からの批判や、リーマン・ショックによる業績の悪化などから、その給与体系はかわりつつある。
高給批判やその高すぎるボーナスへの批判もあり、基本給自体を上げていく方法に進んでいる。実際若手社員に対する基本給を各社ともどんどんと上げている。
そうして、今後もより安定的な給与かつそこまでハイリスクにならないような新しい給与体系に移り変わりつつある。

一方で、日系の投資銀行はこれまで高いフィーの取れる上澄みの業務を外資系に吸われ続けていたが、そのエリアを成長のポイントとして狙い、優秀な社員を捕まえるために特別な給与体系を設けつつある。
野村證券のグローバル型社員はその典型的な例であるし、SMBC日興や三菱UFJ証券などにも用意されている。

とにかくお金!という一部の人にとっては魅力的でない業界となるかもしれないが、そもそもグローバルな環境で投資銀行の仕事をしたい若者にとってはよりチャレンジしやすい業界になっていくかもしれない。

-外資系

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