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え?オラクルがアクセンチュアを買収する、だって?

投稿日:2017年3月30日 更新日:

オラクル(Oracle)がアクセンチュア(Accenture)を買収か?という話が突如湧いて出てきた。
アクセンチュアに就職が決まっている学生を知っているので、今こんな記事が出ると、やはり驚いているだろう。

Report: Oracle Conducting Due Diligence For Possible Accenture Acquisition Bid
(レポート:オラクルがアクセンチュアの買収の可能性についてデューデリジェンスを実施)
Is Oracle looking to acquire Accenture?
(オラクルがアクセンチュアを買収しようとしている?)

これらの記事を読むとどうやら出所の記事はこのイギリスのメディアのようだ。あるところからの情報として書いている。
ちゃんと一番最初の出所を表示していて偉いね…
Oracle doing due diligence on Accenture. Yep, you read that right
(オラクルがアクセンチュアに対してデューデリジェンスをしている)

Oracle has hired global specialists to explore the feasibility of buying multi-billion dollar consultancy Accenture, sources have told us.
The database giant has engaged a team of consultants to conduct due diligence to “explore the synergies that could be created if they [Oracle] bought Accenture lock stock and barrel,” one source claimed.

要はアクセンチュアを買収するかどうか考えるために、専門家を雇って、シナジー等買収の可能性の検証(フィジビリティ・スタディ)を行っている、ということらしい。
また、その可能性がどの程度か、と言うことに関しては

Another claimed the process was at an early stage. “If buying Accenture was a 100 metre race, Oracle is at the 10 to 15 metre stage now”.

”100m走でいうと、今は10-15mの地点だ”と言うことらしい。
まだまだ序の口、アーリーステージである、と。

ちなみにニューヨーク証券取引所に上場しているアクセンチュアは上場企業であるので、なんとなく価値のことは分かる。
【5年間の推移】
アクセンチュア 株価 5年
【3ヶ月の推移】
アクセンチュア 株価 3ヶ月
こう見ると長期ではしっかり成長していることが分かる。

では実際に、この買収は成立するのだろうか?
Potential Oracle acquisition of Accenture brings new digital twist
(オラクルのアクセンチュア買収の可能性は新たなデジタル分野のねじれを生む)

この記事では、まずこの買収の問題について述べている。
1つは「文化が違い過ぎること」、そして「負債が多すぎること」を述べている。
オラクルはNetSuiteの買収など、近年多くの会社を買収しており、負債が大きくなっているため、この買収を実行できないのではないかと見ているのである。

また、この買収による2社の顧客への2つの影響を述べている。
1つは「デジタルのチカラ」。デジタルツールの転換はビジネスモデルの転換そのものであるため、単純な会社の組織変更等による従来の転換に比べて、一層難しい。そのため、新しい会社が素晴らしいチカラで持って、それを成し遂げられる会社になるかもしれない。
2つ目は「ベンダーロックイン」。デジタルツールは得てして一度入ると変更ができない。そのため、コンサルタントに対しては、色々なツールを平等に比較検討してもらいたいところであり、アクセンチュアの顧客は、必ずしもオラクルの商品を使っているわけではない。
この2つの影響が起こることは想定されると書いている。
しかし、この買収が成功したあかつきには、端から端までデジタルのコンサルテーションのできる巨大企業が生まれることになる。

コンサル業界は近年、買収の話がたくさん出ている。
PwCがBoozを買収したし、昔であればMonitorをDeloitteが買収した。
デジタル分野とコンサル分野の交わりを中心としたモノもちょこちょこと出てきている。ただ、デジタル分野といってもデザインファーム系と経営コンサルの協業であったり(マッキンゼーはアメリカのデザイン・コンサルティング会社である、LUNAR社を買収)、デジタルチームの立ち上げであったり(BCGがデジタルベンチャーという新組織を立ち上げ)であったが。

今後の推移を見守りたいものである。

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