外銀から戦コンに転職した僕のブログ

外資系投資銀行フロントオフィスを経て、外資系戦略コンサルティングファームで働いた僕が書く、業界の話とか学歴の話とか

ウェブサービス ニュース

YouTuberヒカルによるVALUを使った金儲け事件の何が悪いのか

投稿日:2017年8月16日 更新日:


0.そもそもVALUって何なの?

今、巷で話題のVALUにおいて、YouTuberがなかなかの相場師らしい事件を起こしてくれた。VALUについてはVALUとは何か?【すごく分かりやすく説明してみた】とか読むといいですが、簡単にいうと個人の株式相場です。

VALUとは、「目に見えない個人の権利を売り買いするもの」です。これを使って、「資金を得て何かをやりたい人」が資金を調達することが出来ます。これまでは株式会社などの法人が株式発行などでやっていたことが、個人レベルで出来る、ということです。
(VALUとは何か?【すごく分かりやすく説明してみた】)

当然VALUが買われる人は有名人や何か一定以上のクリエイティビティを持っている人になります。そのため、僕のような一般人のVALUは買われません。知名度ゼロですからね。

1.で、何が起こったの?

そして、投機駄目よとVALU運営は言っているものの、ルール整備が追い付いていないがために、事件が頻発します。そして著名YouTuberのヒカルさんというかたが今回事件を起こしました。

そもそもバリュー自体が、その方に対して応援するというもの。何も、どうとはいえないのですが。ただ、優待を出します!といいつつもそのツイートを消して、本当に優待が出ないようですと・・・これは酷すぎますね。
簡単にいうと相場操縦したってことですね。それにより、インサイダーが儲けていて、損をした人が一定数出ている状況になった、ということ。

本当の株式市場においてはこういったことは起こりません。というか、起こると捕まるのでみんなしません。犯罪者になりたくないので、そこは抑止力が働いているのです。

まだまだ過渡期のVALUですから、ルール整備が追い付いていないのは事実。麻生さんがちょうど消費者保護と新産業育成の両面を考えたいとコメントしたところへ冷や水ぶっかけるような行為でした。

麻生太郎財務・金融相は15日午前の閣議後の記者会見で、個人が「VALU」と呼ばれる会社の株式に似せたものを発行して資金調達する動きが広がっていることに関し「消費者保護と新しいものを育てることの両方を考える必要がある」との見解を述べた。
日経QUICKニュース(NQN)

2.で、結局なんなの?

そして結局何が問題なのかというと、以上のように3つあると思います。

  1. 風説の流布をして相場操縦した
  2. インサイダー情報で儲けた
  3. ベンチャー育成をしようという政府に冷や水を浴びせた

ということでしょう。

1-2に関してはサービスの性質上、避けられないものです。実際、VALUの中には無知なために、アービトラージ可能(安く売っているものを買ってすぐに、高く売り抜けられる)なものも散見されます。ただし、罰則などのルール(払い出しの即時停止等)や板のマッチング機能の向上等でなんとでもできるので、その辺を早急に対応してほしいですね。

3については、まさに麻生さんの”消費者保護”のほうに偏らせてしまう恐れがあることです。保護と育成はバランスを崩すと必ず廃れます。P2Pの技術なんていうのは、保護に偏ってしまい、日本で新しい産業が生まれるチャンスをふいにしたと思います。

Fin-Techは間違いなく、資源に欠け高齢化の進む日本が今後育成することで戦える産業になりえます。なので、是非みんなで育てていきたいですよね。

星野は金融バックグラウンドを持っているので、こういったFin-techに興味のあるアントレプレナーさんやエンジニアさんと一緒に新しい産業を起こしたいと考えています。エンジェル投資やアドバイザリーなど、様々な関わり方が可能ですので、是非ご連絡いただけたらと思います。ツイッターやFacebookで直接コンタクトしてください。

-ウェブサービス, ニュース

執筆者:

関連記事

出張特化型の民泊ビジネスに、AirBnBが遅れて参入してるのが気になる

楽天がシンガポールのビジネストラベル特化型Airbnb「MetroResidences」に3億円出資するなど、この分野は伸びるかもしれない。 日本でもTripBizが頑張っているようだけど、まだまだ規 …

40歳の年収ランキング。1位はキーエンス、2位はM&Aセンター

話題の40歳の年収ランキング、その傾向と対策。もう電通・博報堂なんてオワコン!

40歳の年収ランキングが注目を集めている ついつい見てしまう年収ランキング。東洋経済オンラインで見れちゃいます。 当然自分の会社みたいな外資系企業は「40歳までいりゃ、そりゃすげーもらえるよ!てか、4 …

総選挙!現状に過去を照らしてみると相場はどう動くと見えるのか

総選挙時における株価の推移について、現在見方が分かれている。 週刊ダイヤモンド 2014年11/22号の特集を見ると、消費増税の強行と見送りの際の相場に対する影響(ポジティブ・ネガティブ)をコメントし …

まだまだ未開の地だけど未来ある、ママ関連サービスまとめ

ママ友や近隣の子育て仲間とベビーシッターを共有し合うコミュニティ「Sitter」 ママ友や近隣の子育て仲間とベビーシッターを共有し合うコミュニティ「Sitter」 2010年のサービス開始から100万 …

ブロックチェーン・ワイヤード特集

ブロックチェーン技術に関してコンサル目線での使い方を考えてみるとどうなるか?

ブロックチェーンなるものが流行っている。同時にその基盤技術を活かす好例としてビットコインが挙げられている。らしい。らしい、というのは何となく名前は知っているが、ちゃんとそのことについて理解したとは言え …