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ブロックチェーン技術に関してコンサル目線での使い方を考えてみるとどうなるか?

投稿日:2016年12月6日 更新日:


ブロックチェーンなるものが流行っている。同時にその基盤技術を活かす好例としてビットコインが挙げられている。らしい。らしい、というのは何となく名前は知っているが、ちゃんとそのことについて理解したとは言えないからである。そんな僕だが本屋巡回の際、『WIRED VOL.25/特集 The Power of Blockchain ブロックチェーンは世界を変える』が目に留まった。今回はこの雑誌を買ったあと、僕の身に起こったことを書きたいと思う。

ちなみにその雑誌はコレ

WIREDと言えば「イノベーション」を「イノヴェイション」と書いてみたり、「サービス」を「サーヴィス」と書いてみたり、「ガバナンス」を「ガヴァナンス」と書いてみたり、「ライバル」を「ライヴァ……要はVの発音とBの発音の違いにとかく五月蠅く、SとTHの発音の差はどう日本語表記で付けていくのかが注目されているメディアである。
そして、その意識の高さから、きっとこれを読んでブロックチェーンについて知っておけば”WIRED男子”として時代の最先端なファッショナブルでスペクタルでファンタスティックな感じになり、僕も合コンにおいて素晴らしいポジションに立てるだろうと踏んで、630円の出費にGoサインを出した。

まず僕のブロックチェーン技術に関する前提として、何となく分散型台帳みたいな話は知っていて、それでビットコインなる新しいお金が産まれた、ということである。また、そのビットコインの構想を作り出した人は日本人名を名乗った外国人らしい、ということ程度である。そして、ビットコインに関しては、ようわからんけど何となく大銀行にとって良さげな技術な感があり、ベンチャー、失礼、、ヴェンチャーが手掛けるべき分野なのかよく分からん、というような感じ。

そしてこの雑誌を読んでいると「僕が感じていた違和感を岩井克人氏が述べているやん」と思い、そのまま読み進めていくと「理想は立派やけど、ブロックチェーン技術でもってヴェンチャーがトライすべき世界はお金ちゃうんちゃうか」と思っていった。

岩井氏が言うように、ブロックチェーン技術の本質は「取引の信頼性を保証するためのコストを下げる仕組み」であると考える。と、分散型台帳がターゲットとすべきものは”お金”ではないのではないかと思った。何故なら当面(結構な長さの間)はビックブラザー的な政府または大銀行に頼らざるを得ないか頼ったほうがコストは低いように感じられるためだ。求められる信頼が大きすぎる。もっと小さい信頼であり、一方でデータ量としてP2P的な世界で管理したほうが金銭的メリットが出るようなもの、そのほうがヴェンチャーが手掛けるべき世界じゃないか。ちなみにこの雑誌では①証券取引②人材③宝石④ゲームデータを紹介している。また、NTTデータは「サプライチェーンやトレーサビリティなど、複数の組織が連携する領域においてこそ真価を発揮します」と指摘している。これなんかもよくわかる。

で、結論としては「やっぱ全般的に大企業を変えられる何かかもしらん。彼らに提供できるようなプラットフォームとしてなんかあるかも」と思った次第である。
最後に。WIREDは見事に僕の部屋のインテリアとなりました。 (ちなみに、Kindle Unlimitedなら無料である中で敢えて紙媒体を選んだのは、なんなら自分の部屋に飾っておけばより効果は増すと踏んだからであり、想定内である)

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