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映画”何者”を見たら、就活勝ち組的な外銀・外コン経験者はどう思うか?

投稿日:2016年11月22日 更新日:


今後の採用面接実施(もちろん面接官として)に先駆けて、社内で話題だったこの映画「何者」を見てきた。
映画が終わって、シアターが明るくなったのちの、まわりから聞こえた声は「もう就活したくなーい」とか「ああいう子いるよねー」のどちらかだった。

以下、一部ネタバレを含む。

そもそも別にこの映画を見る予定ではなかったのだけれど、まわりで働く若い子たちに影響されて、ついつい見に行ってしまった。彼らはそれぞれの会社に送られてくるエントリーシートをよく読む仕事を請け負うらしく「これは二階堂ふみパターン!」とか言いつつ、楽しそうに査読しているらしいので(実際は件数が莫大で大変だったようだけれど)、つい「そのパターンって何のはなし?」と聞いてしまった。
「いや、二階堂ふみが映画の中で”私のXXの経験に照らすと、、”ってすぐ言う意識高い系のキャラなんです」「他にも”俺、クリエイティブなことしかしたくないッス”系もいます」「就活のあるあるのキャラがたくさんいるんで、自分を振り返ったり就活生見たりするとアレ系だなって恥かしくなる映画なんです!」…なるほど、今後学生にたくさん会って面接する身としては、是非予習しておきたい映画だ。という理由づけもしつつ、見に行ってきたのだ。

この映画で描かれるひとつめ「もう就活したくなーい」という就活の厳しさ。この物語では、結局自分の軸を早く見つけた人が、それだけ早く内定を得ることになる。個人的にはそれは現実でもそうだと思う。
就活初期は自分がやりたいことなどがいまいち具体的に落とし込めずに、ブランド等に引っ張られて色々手を出すけれど、結局その軽薄な考えは一瞬で大人に見抜かれるものだと思うから。僕も就活時期になんでそれを自分の仕事にしたいのかがよくわからない面接はどうにも苦手だった。戦略コンサルを受けたときは「論理ガー、フェミニ推定ガー」と言ってくるコンサルタントが大嫌いで、3回目の面接からは布団から出る気がなくなり、行かなくなった(これを”寝ブッチ”と呼ぶ)。日本銀行にお呼ばれする機会をいただいた時、色々と業務の説明をしてくれたあと、何か質問は?と問われたときは「あぁ、本当に僕には”この会社でやりたいこと”は何ひとつないんだなぁ」とはっきりと分かり、まったく質問が思い浮かびません、と述べて帰宅、そのままESも出すことはなかった。ただ、証券アナリストに関しては、昔から憧れていた職業であり、自然とこれはどうなっているんだろう、あれはどうなっているんだろうと、質問したいことが勝手に思い浮かんでくるものだったので、面接の最後に”質問ありませんか?”と聞かれれば、無尽蔵に湧いてくるような気がしていた。結局、そういう部分は何かしら溢れ出してきて、面接官に伝わり、合否という結果となって表れるので、本当に『自分事』として仕事を捉えられるときに、就活は終えられるように出来ているんじゃないか、という気がしてならない。

そしてもうひとつ描かれること、「ああいう子いるよねー」というキャラの存在。この物語では、6パターンが描かれている。公式HPによるキャラは、①意識高い系女子@小早川理香:二階堂ふみ、②冷静分析系男子@二宮拓人=佐藤 健③天真爛漫系男子@神谷光太郎:菅田将暉、④地道素直系女子@田名部瑞月:有村架純⑤空想クリエイター系男子@宮本隆良:岡田将生、⑥達観先輩系男子@サワ先輩:山田孝之である。
もうとにかくそこらへんに溢れていそうなのは①の意識高い系である。大学時代は課外活動頑張ってましたとか、サークル長してましたとか、ボランティーーアしてましたとか、そういうの。自分の経験によれば、とか言っちゃう系。多分、そんな自己PR聞いたら笑ってしまいそう。あと、そういう人を冷静に分析しつつ俺は違うぜとか思っちゃうのが佐藤健。そんな就活生全体を下に見ながら、俺はクリエイティブだからスーツも着ないぜとか思っちゃうのが岡田将生。理系で研究室推薦で内定でちゃう山田孝之。あー、いるいる。いるよ、めっちゃいるよ。ちょっとESを覗いただけでもたくさん。もう熟語と外来語で埋めときゃアタマ良さそうじゃね?と思ってるんじゃないかと疑いたくなるくらい支離滅裂で香ばしい文章にたくさん出会えて、その背伸び感がたまらなく甘酸っぱくって、もう愛おしい。

ちなみに、僕が担当する面接では自己PRの時間はまったく無く、ケース面接のみなのだけれど、たまにそれを知らずに、本人確認のため名前を聞いただけで自己PRを始めてしまう人がいたり、質問の中に自己PRを無理矢理ねじ込んでくる人がいたり、色々小さな事件が起こるので楽しみである。特に京都会場は東京会場と違い、コンサル面接対策などをまったくしない無防備な状態でやってくる人が多く、いつも「また裸で槍持ってやってきやがった!」と驚かされたり、ワクワクしちゃう変人がしばしば現れるので、より楽しい会場であります。

最後に。僕は”意識高い系”と”冷静分析系”のアイノコでした。恥かしい。

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